【春日若宮とおん祭】
千年の昔、春日大社4神の中で藤原氏の祖先天児屋根命と比売神との間に若宮が生まれたと云われ、1135年に若宮神社が創建された。翌年洪水や飢きんが続くので、藤原忠通関白が飛火野に若宮を迎えて盛大なお祭りを挙行したところ、晴天が戻り豊作となった。以来850年余も芸能を奉納する祭が続けられてきた。
平安時代の神仏習合の影響をうけ、お旅所でのお供えは「お染御供」という、色取りよく染めるが魚味がないというもの。また祭礼は神職が行い、芸能などは興福寺の僧職が担当してきた。1979年には重要無形民俗文化財に指定された。
お旅所で行われる芸能は、アジア大陸から朝鮮半島を経た、伝来の舞楽をはじめ、中世の民間におこった田楽・細男・猿楽など珍しいものが多く、おん祭で長年伝承されてきた。特に猿楽は能として大和猿楽四座と云われる金春・観世・金剛・宝生の流派に発展した。
また、奈良の伝統工芸「一刀彫り」は、おん祭に供える盃台につながる、美しい奈良人形として知られる。 |
芸能を奉納する「松の下式」と「御旅所祭」
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