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薬師寺![]() |
680年に天武天皇が発願し、持統天皇が藤原京に建立され、平城京遷都により現在地に造営されました。東塔は730年に建立されましたが、7世紀末に藤原京で創建された時の建築様式に従って建てられたと考えられています。各重に裳階(もこし)という庇(ひさし)がつく、独特の形式の三重塔で、日本で最も美しい塔として知られています。また寺の西方にある大池から望む若草山や春日山を背景にした伽藍の眺めは、奈良を代表する風景のひとつです。近年、奈良時代の建築様式に基づいた金堂、中門、西塔、講堂が再建され、奈良時代の大伽藍を再現されています。東塔(奈良時代)・東院堂(鎌倉時代)の2棟が国宝建造物に指定されています。金銅仏の薬師三尊、聖観音など国宝の仏像、中国など西方の国々との文化交流を示す国宝薬師如来基壇などが奈良時代の仏教美術と文化を偲ばせます。 |
唐招提寺![]() |
苦難の末に来朝した唐の僧・鑑真和上が、戒律を学ぶための寺院として759年に創建しました。正面の美しい列柱や小説「天平の甍」の鴟尾で有名な金堂をはじめ、平城宮の東朝集殿を移築した講堂など、今も創建当時の建物がよく残っています。まさしく奈良時代建築の宝庫と言えるでしょう。金堂は解体修理が終わり、09年秋から再び円柱が並び、美しい甍の線が戻りました。本尊盧舎那仏は脱乾漆造で最大、千手観音立像、薬師如来立像が木心乾漆像で左右に立ち、創建以来の堂内を拝観できます。 御影堂には、日本画家東山魁夷の障壁画が国宝鑑真和上坐像を囲み、6月上旬の開山忌に公開されます。境内には鑑真和上の墓があり、また芭蕉の句碑、会津八一、北原白秋の歌碑があります。金堂・講堂・宝蔵・経蔵(以上奈良時代)、鼓楼(鎌倉時代)の5棟が国宝建造物に指定されています。 |
平城宮跡![]() |
平城宮は、奈良の都・平城京の中央北端に造営された宮城で、東西1.3km、南北1km、面積120haの広さがあります。外周を築地大垣で囲んだ内部には、国の政治や儀式を執り行う大極殿・朝堂院、天皇の居所である内裏、行政機関であるさまざまな役所、宴会を催す庭園などの施設がありました。 これらはみな木造建築だったので、地上の構造物は失われていますが、奈良時代直後に水田に替わってしまったおかげで、地下の遺構は水に浸された良好な状態で保存されています。1959年から発掘調査がはじめられ、その成果に基づいて1998年には朱雀門や東院庭園が復元されるなど、遺跡博物館としての整備も同時に進められ、また宮跡は特別史跡に指定されています。2010年には、復原された大極殿を中心に遷都1300年記念祭と多彩なイベントが開催されます。 |
春日山原始林![]() |
春日大社の東側にある春日山は、841年に狩猟と伐採が禁止されて以来、大社の聖域として保護されてきました。原生的な状態を維持している照葉樹林としても貴重ですが、日本人の伝統的な自然観と深く結びついて保護されてきたということが、人との関わりを示しています。このようにスケールの大きな鎮守の森なのです。このため、春日大社と一体のものとして文化遺産に含まれています。特別天然記念物にも指定されています。 南側の谷間を登る滝坂の道(旧柳生街道)は、新緑・紅葉にハイキングを楽しめます。北側から若草山山頂、さらに春日山東側を南に抜けるドライブウエーが高円山から市街地に下ります。北側の若草山は、1月の山焼きが奈良の年中行事、春秋には入山できます(有料)。 |